小学生の年代は、基本のクオリティーを追求し「パーフェクトスキル」を目指し、しっかり発揮できる状態になることが最優先事項です。

その中で、例えばスピードがあったり、身体が大きくて力が強かったりした場合に、スキルが雑でも何とかなってしまうケースが見られます。サボっても、いい加減なことをしていても、何とかなってしまう状況。それを許してしまっていると、結局それだけの選手で終わってしまい、その時の能力でさえ、高いレベルでも通用すると確定したものとは限りません。悪い習慣をつけさせないよう、何か突出した能力を持った選手ほど、気をつけて丁寧に質を追求するべきだと考えています。

能力の高い選手が低いレベルの中でプレイすると、その能力を伸ばすことにつながらないだけでなく、悪い習慣をつけてしまう大きな危険性があります。悪い習慣をつけてしまうと、それを直すのは非常に大変なことです。それを注意するのが指導者です。トレセン等により、高いレベルの者同士で集まってトレーニングを行うことで刺激を与えることもそのための方策です。成長速度も含め個人差が大きいこの時期ほど、指導者のそういった注意と働きかけが非常に重要となります。